【第二話】悟り。

前回までのあらすじ
檀の頭を背後がワッシャワッシャする所までは良かった
…が、檀にまさかの狐耳がナイという最悪の事態が発生。

背：耳が…ナイ！？
檀：何するですー！？
唯：………。
檀：背後さん！もうー、何するですー！
背：お、おぉ。いや、最近大きくなった気がしたから確かめておこうかと思って…。
唯：（プランB！？）
檀：そんなに大きくなってないですよー？
背：ふぅ～ん、そ、それならいいんだけど。で、でさ？檀はみ、耳どうしたの…かなーって思ったんだけど…。どーしたの？
檀：耳ですか？耳ならここにあるですよー？
背：人の耳！？檀大丈夫か！？暑さで疲れてない！？
檀：疲れてるのは背後さんの方ですよー、私は人間ですよ？人の耳ぐらい付いてますー！
背：そ、そうか…。え、えーと。いつもの狐耳は…どーしなのかなー…とか？
檀：アレは暑いんで外しちゃったですー。夏は蒸れて大変なんですよー？
背：…外した？ち、ちょっとそこで待っててな。唯、集合！
唯：イエッサー！
背：（ど、どーゆー事！？外したって言ってるけど！外したってやっぱり…そうなの？）
唯：（その可能性は高いです…。でも蒸れるって言うのはおかしくないですか？）
背：（長時間着けておくとってことだろ？でもさ、武曲のアレは狐変身だって言ってたぜ？）
唯：（…年齢制限とか？ある程度の技術が必要とか？）
背：（年齢とか技術が必要なの！？てことは今は偽物でも何時かは本物に変わってるパターン？）
唯：（今までの感じからだとそーなりますけど。でもまだ分からないですよ？）
背：（…いや、そーゆーことだろう。なんか檀に悪い事しちゃったな。俺、もうこんな事やめるよ。）
檀：もういいですかー？
背：うん…。お待たせ。
　　檀、俺はどんだけ時間が掛ってもずっとお前を信じて待ってるからな。（グッ
檀：…？今日の背後さんちょっとおかしいですよー？
唯：なんか悟ったみたいだから気にしなくても平気だと思うよ？
檀：そーなんです？
俊：お、背後ー！檀見なかった？
背：檀？檀ならココに居るよ。高嶋、お前も能力者なら後輩の頑張りを応援するのも大切な事だからな！
俊：お前、大丈夫か？どこかに頭でも打ったんじゃないか？
檀：俊、呼んだですー？（ピョコ
俊：……ん？おぉ、檀か。あ、ダメだって言っただろ。耳外したらトレードマーク無い様なもんなんだから俺らにも会ったら耳は着けておけって。
檀：えー！だから俊たちなら外したいって言ったじゃないですかー！
俊：ダメなものはダメ！分からなくなるだろう！いいから早くつけなさい！
檀：もうー、仕方ないですねー…。

「PON!!」

背：……！？生～え～た～ッ！！！？


-次回へ続く