５分だけ

唯：ふぅ…あ、高嶋さん…。あ！高嶋さんがいた！（ﾋﾞｼｯ
俊：ん？どーかしたか？
唯：ちょっと質問なんですがこのワークの問題が分からないんですよ。
俊：へぇ。どれ……え？唯が勉強してるの！？
唯：わ、私だってちゃんと勉強しますよ！というか宿題ですけど…。
俊：熱でもある？
唯：平熱です。
俊：明日は雪？
唯：くもり空です。ていうか私の事馬鹿にしすぎじゃないですか？
俊：いや…まぁね、唯が勉強してるなんて珍しいなぁーてさ。
唯：夏休みで暇だから檀ちゃんと遊ぼうと思ったら宿題やってて、唯さんはやらないんですかー？って。
俊：で、仕方なく勉強してる、と。
唯：仕方なく、しょうがなく。全然分からないから止めよっかなーって思ったら高嶋さんがいたんで質問してみました。
俊：ふぅん。ま、勉強してるんだし俺が教えられる範囲で良ければ。
唯：ヤッタ！ここの問題なんですが…。
俊：えーとこの問題は…あれ？このワークなんだ？このワークならまだあるハズだから俺の見せながら教えようか？
唯：え♪あ、やっぱり高嶋さんの手を煩わせる訳にはいきませんから、ワークだけ貸してもらえればいいですよ？
俊：…写す気？
唯：わ、分からない所だけ…？
俊：…なんか危ない気がするから貸すのはムリ。
唯：えー！５ページ、５ページでいいんで！
俊：ガッツリ写す気じゃん！ダメダメ、何言ってるんだ。
唯：じゃぁじゃぁ、えーと…５分…は？
俊：まぁ５分ぐらいならそんなに写せないし、平気か…。…ん？あ、そしたら俺も唯から借りたいものがあるんだが。
唯：なんでも言ってください！貸してもらえるなら何でも貸しますよ！
俊：そう？そしたら貸してる間だけでいいから唯の携帯貸して。
唯：ハ…あ、ダメダメ！携帯貸したら写メれないじゃないですか！
俊：やっぱり写すんじゃん！しかも５ページ以上写せるし。なに減らしてるフリして増やしてるんだ。もーダメ。絶対に貸さないぞ。ホラ、教えてやるからさっさとワーク開きな。
唯：むぅ…。さよならワークちゃん…。もう会えないんだね…。（ｸﾞｽ
俊：はいはい、泣き脅しは聞かんぞ。てかワーク俺のだ。
唯：ちぇ…。あ！そしたら高嶋さんが見てる所で写せばいいんじゃないですか？
俊：写すのがダメなんだって！