恥ずかしがり屋。

背：レッツ七夕！！
檀：あ、背後さん帰ってきたのですよー。
唯：あら、おかえりなさい。姿が見えなかったんで先に準備しちゃいましたよ？
背：とりあえずOK！さ、早く願い事書こうぜ～♪
俊：いや、紙がないんだけど…？
背：…え、なんで？
唯：背後さん買ってきてくれたんじゃないですか？
背：え、だって準備したって…。
檀：笹の葉と飾りの準備をしてたのですよー！
背：てことは折り紙余ってるんじゃないの？それに願い事書こうよ？
俊：雨で濡れないか？あんまり天気良くないぞ？
背：んーと、今夜は雨降らないからたぶん大丈夫（グッ
檀：………。
唯：ん？檀ちゃんどーしたの、空見てるけど？今夜は雨降らないらしいよ？
檀：えと…、織姫様と彦星様は１年に１回しか会えないのですよ？天気が悪いとあえてないのかなーと思ったのですよ。
唯：んー、たぶん会えてるんじゃないのかな？会えてるけど皆に見られてるのは恥ずかしいから曇り空にして隠してるんじゃないかな？
檀：なるほどですー！織姫様も彦星様も恥ずかしがり屋さんなのですねー。
俊：凄まじく乙女チックな考え方…。俺らには一生出来ないよな…。
背：俺もそーゆー乙女チックな考えがしてみたいかも。
唯：も、もうそれはいいですから早く願い事書きましょ？

（カキカキ……。）

檀：ちなみに、背後さんなんて書いたのですー？
背：え？言わないよ、言うわけないじゃん。
檀：何でですー？
背：それを言ったら願い事が叶わなくなっちゃいそうじゃない？で、檀はなんて書いたの？
檀：そしたら私も言わないのですよー。
背：え、ちなみに唯や高嶋はなんて書いたの？
唯：わ、私もそーゆー風に言われたら言いたくないですよ。
俊：俺も同じだな。そしたらみんな自分で笹につけるか？
背：の方がいいな。皆コッソリと見てきそうだし。明日には片付けるから最低でも今日中は誰も見るなよ！
檀：背後さんじゃないですからそんなことしないのですよー。

似た者同士

背：あ゛～つ゛～い゛～
唯：みんな暑いんですから静かにしててくださいよ。騒いだら余計暑いですよ？
背：えぇ～でもさ、暑いんだよ。暑いときに暑いと言って何が悪い！…あ、寒いって言えばいいのか？
唯：寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い。
背：ごめん、本当にごめん。もう言わないから。
唯：分かって貰えればいいんですよ。でも本当に暑いですね、扇風機でも回しますか？
背：え？ここに扇風機なんてあったの？
唯：確かこの前高嶋さんが出してましたよ。
背：マジで！？それを早く言ってよ！それじゃ早速、スイッチ、オ～ン♪
あ゛ぁ゛～涼しい～生き返る～。
唯：…扇風機に抱きつかないでください。私の所まで風が来ないじゃないですか。
背：もぉー、んじゃしょうがないから首振りにするか。
唯：はぁ～涼しいー。ちょ、背後さん首振りと同じ向きに動かないでください。
背：風が来なくなると暑いんだもん…。
唯：それは私も一緒なんですから我慢してください。
背：なんだよまったく。あ！ア゛ァーワレワレハーウチュウジンダー。
唯：背後さん…子供じゃないんですから。
背：え！？唯はやんないのコレ？毎年の恒例行事でしょ？
唯：たぶんそれ、背後さんだけですよ？それって小学生…それも低学年ぐらいまでじゃないんですか？
俊：あっちー。外スッゴイ暑いな。お、扇風機回してんじゃん。ア゛ァ゛ーワレワレハーウチュウジンダー。うん、やっぱり扇風機と言ったらやっぱりコレやらないとな。
背：…ほら。
俊：え？どした？
唯：いえ、２人とも似た者同士なんだなーって。
背＆俊：いや、似てないだろ。

十歳とちょっと。

背：…………。（外眺め中
檀：ん？背後さん何見てるのですー？
背：いやね。こーやって今週の日曜も何事もなかったように終わって行くんだなー、ってさ。
檀：なんだか哀愁が漂ってるのですよー。
背：だろ？やってると思いの外楽しいんだ、マネしてもいいよ。
檀：やるのですー！…で何をするのですー？
背：特にない。ただボーッと外眺めてるだけ。
檀：…えー。つまらなくないですかー？
背：そうか？あ、高嶋だ。どこ行くんだろ？
檀：あ、ホントですー。おーい！！しゅ…ﾓｶﾞｯ！！
背：大声出しちゃダメだって！バレちゃうだろ！！
檀：む？バレちゃダメなのですー？
背：深い理由はないが、ダメな気がする。ただ見てるだけが良いんだから。
檀：なんだか奥が深いのですー。あ、俊帰ってきたのですー。
背：あれ、本当だ。早くない？
檀：コンビニみたいですよー。
背：あ、アイス食べたい。高嶋買ってきてくれたかなー。
檀：俊に聞いてくるですー？
背：んー、アイスなら声かけてくれそうだから平気じゃない？
俊：お、いたいた。アイス買ってきたんだけど食う？
檀：！？さ、さすが背後さんですー！！
俊：…ん？どーかしたか？
背：いや別に。さ、アイス食べようぜー。
俊：あ、その前にお前発注文考えたのか？
背：（ﾋﾟｸｯ　ネ、ネタは探した…。
俊：ほぉ…。
檀：残念なのですよー。でも背後さんの分は私が責任を持って食べておくのですよー♪
俊：それじゃ宿題は終わったんだな。
檀：（ﾋﾟｸｯ　そ、それを背後さんに聞きに来たのですよー…。
俊：ほぉ…。じゃなんで外眺めてたんだ？
檀：（ﾋﾟｸﾋﾟｸｯ　き、気づいたのですー？
俊：そりゃ大声で呼んだら気づくだろ？もう終わってたのかと思ったんだけどな。
檀：た、楽しそうだったので、つい。
俊：はぁ…アイスは２本で十分だったな。
檀：えー私も食べたいのですよー（泣
俊：じゃ、宿題やろうな。俺も手伝うから。
檀：はいですー…。
背：えー俺も食べたいのですよー（泣
俊：うっさい！さっさと考えろ！
背：反応が違いすぎて嫌になってきた…。
俊：早くしないとアイス無くなるぞ。
背：手伝ってくれる？
俊：自分の年齢をよく考えてから言うべきだな。
背：じゅ、十歳とちょっと…。
俊：たった今完全にお前の分のアイスが無くなったと思え。
背：ウソ！！今のウソ！ちゃんと考えるからそれだけはやめてー！！